今年もゴールデンウイークにあわせるかのように、珍木「ナンジャモンジャ」の花が咲き始めました。特に高島屋駐車場、大原野郵便局、 ラクセーヌなどでは見事なナンジャモンジャが見られます。
1970年代のニュータウンの造成時に裁植されたこの花木は総数80本以上にもなり、満開時には白雪が降り積ったような風情があり、 開花を心待ちにしている人々が年々増えています。 また秋には黄葉と深い藍色の実とのコントラストが大変美しく私たちの目を楽しませてくれます。
ナンジャモンジャの正式名称は「ヒトツバタゴ(モクセイ科)」と言い、「トネリコ」に似た落葉高木です。 ヒトツバ(一ッ葉)は、 トネリコの複葉(羽状)に対してつけられた名のようで、「タゴ」はトネリコの方言と言われています。「ナンジャモンジャ」との関係には諸説ありますが、 関東地方では、正体の分からない、見慣れぬ大木を「ナンジャモンジャ」と称されていたようで、「何(なん)じゃ」、「何(なに)もんじゃ」からきたと言われています。
名前の由来はともかく、満開時のナンジャモンジャはまるで木に雪が積もったように見えます。ヒトツバタゴの英語の俗名でも snow flower や snow blossom と言われ、雪のように見えるのは洋の東西を問わず同じようです。